アミノコラーゲンを飲み始めて、10年以上になります。最初に飲み始めたのは母の影響。アミノコラーゲン?良くわからないけど、「コラーゲンって良さそう」で、そのまま飲み続けていました。しかし2年前に引っ越しをキッカケに飲まなくなりました。
最近、体重が増えてきたので、もしかすると「アミノコラーゲンは良かったのではないか」と思い始めていました。
1ヵ月前にアミノコラーゲンを再開。筋肉をつけるプロテインに「アミノ酸」という言葉を目にします。この「アミノ酸がダイエット効果があるのかな」と思い始めていました。再開後、お腹回りがすっきりした感じが。
いったい「アミノコラーゲン」の何がいいのでしょう。
アミノコラーゲンを1ヵ月飲み切ったので買おうと思っていると、なんと、アミノコラーゲンが新しくなったとCMが流れている。新しくなったアミノコラーゲンを買うつもりでいました。しかし、何が変わったのかもわからないし、見たことある成分名だけど、やっぱり何がいいかわからない。そこで成分を調べることにしました。
コラーゲンとは、皮膚、血管、腱、歯などの組織を作るタンパク質の一種で、体の全タンパク質の約30%を占めている。
このコラーゲンは加齢などにより減少するであろうけど、経口摂取で補えるとは思えない。どうなのでしょうか。
コラーゲンを減少させる原因の一つは、紫外線であるとされています。紫外線が細胞に照射されると活性酸素が発生します。その活性酸素は、真皮のコラーゲン組織も破壊してしまう。本来、活性酸素は殺菌作用として体内では重要な役割を果たしています。しかし、過剰な紫外線は真皮のコラーゲン組織をも壊してしまうのです。
コラーゲンは水に溶けにくい物質であり、加熱変性させたものがゼラチン、ゼラチンを更に低分子化し水に溶けやすくした物がコラーゲンペプチドです。つまり、コラーゲンペプチドは体内に吸収されやすい物質で、健康補助食品として販売されているコラーゲンのほとんどがコラーゲンペプチドだそうです。
タンパク質は通常、消化吸収により、アミノ酸やオリゴペプチド(アミノ酸が数個結合した物)となり、小腸上皮より取り込まれたオリゴペプチドはアミノ酸まで分解されます。しかし、コラーゲンの消化吸収は、オリゴペプチド(ヒドロキシプロリンなどのアミノ酸が数個結合した物)のまま血中に移行する頻度が高いことが推測されています。(参考 天然成分コラーゲンの機能性)
ヒドロキシプロリンとは、ほぼコラーゲンにしか存在しないアミノ酸です。
医学業界でも、コラーゲンペプチドの経口摂取により、褥瘡(床ずれ)に効果があるとされる検証結果が、科学雑誌に掲載されていて、実際に、京都大学医学部付属病院では、褥瘡の治療にコラーゲンペプチドを経口摂取しているようです。
このことからも、肌にコラーゲンペプチドが効果あるように思います。
1日2.5g、あるいは、5gのコラーゲンペプチドを4週間摂取することで、50歳以上の被験者では、肌の弾力が20%以上上昇することが認められ、また、1日5gを4週間摂取することで、45歳〜65歳の被験者の肌のシワ容積が減ることが確認できました。その際、被験者の肌の組織を取って調べたところ、コラーゲンやエラスチンなど、肌のタンパク質の合成が促進されていることもわかりました(Skin Pharmacol Physiol 2014;27:47–55)。
アミノコラーゲンは魚コラーゲンペプチドと記載があります。魚由来と動物由来があるようです。その違いは何なのでしょうか。
動物由来のコラーゲンは、「狂牛病」や「口蹄病」などの感染症の危険が0ではないので、選ぶならば魚由来のコラーゲンが良いと思います。しかし、動物由来のコラーゲンには、魚由来のコラーゲンよりヒドロキシプロリンが多く含まれています。
肌や関節などにダメージがあるときは、ヒト試験の結果からみて、1日5g〜10gの摂取が効果を得やすいと思われます。
アミノコラーゲンのコラーゲンペプチドの量は1000mgです。つまり1gです。5000mgと表記されている商品もあります。
商品名→新田ゼラチン ニッタバイオラボ BMペプチド5000 マンゴー味 20g×15本
※新田ゼラチン 1918年創業、ゼラチンなどを製造する日本の企業
細胞膜には細胞間脂質が多く存在し、角質層の水分保持能力と外部からの刺激を防ぐ能力を担っています。その細胞間脂質の主成分がセラミドです。ミルクセラミドは牛乳から作られるセラミドで、植物から作られるセラミドに比べ吸収力が高いとされています。
雪印メグミルクによるとミルクセラミドMC-5を170mg6週間摂取したところ、「目の下の弾力性」が増加し、「顔のうるおい」「目元のしわ」の改善が見られたとのことです。(2015.5月第12回アジア栄養学会議)
アミノコラーゲンのミルクセラミドは62.5mgです。
からだの筋肉や内臓、皮膚や髪はタンパク質で作られており、そのタンパク質を構成しているのがアミノ酸です。人のからだに必要なアミノ酸は20種類、その中でも体内で作ることができず、食事などから吸収しなければならないアミノ酸が9種類あり、必須アミノ酸と言われています。
アルギニンは大豆などに含まれるアミノ酸で、成長ホルモンの分泌を促進するサプリメントとしても摂取されています。免疫反応を活性化され、細胞増殖を促進し、またコラーゲン生成促進などにより、創傷などの治癒を促します。
アルギニンの摂取量は2000mg~4000mgとされていて、個人の筋肉量や運動量によって摂取量が変わります。しかしアルギニンの場合、過剰摂取による胃腸の不調などの副作用の報告もあるようです。
アミノコラーゲンには、アルギニンが137mg含まれています。
グリシンは調味料や保存料として広く利用されています。食品添加物の表示にはグリシンは「アミノ酸」と表記されています。また、コラーゲンを構成する3分の1のアミノ酸がグリシンです。
人は入眠時に体温が下がり、急な下降であればあるほど、速やかに入眠できます。AJINOMOTOの研究によると、グリシンの摂取により深部体温の低下と表面血流の増加が見られ、ノンレム睡眠量が増加したと報告されています。(第32回日本睡眠学会)
グリシンの摂取量は1000mg~3000mgとされています。
アミノコラーゲンのグリシンの含有量は360mgです。
皮膚や髪に含まれるアミノ酸であり、髪の10~14%の比重を占め、タンパク質の構造維持の働きがあります。シスチンは、シミの原因となるメラニンをつくる酵素であるチロシナーゼの活性を抑制する作用もあります。
アミノコラーゲンのシスチンの含有量は3mgです。
ビタミンCは別名アスコルビン酸と呼ばれている水溶性のビタミンです。抗酸化作用があり、酸化防止剤として食品に使われることもあります。また、ビタミンCはコラーゲンを作るのに不可欠です。
ビタミンCの1日の推奨されている摂取量は、100mgです。美容の目的ならば2000mgを摂取という記述もあります。過剰摂取、3g~4gで下痢などの胃腸障害の報告があります。
アミノコラーゲンのビタミンC含有量は50mgです。
グルコサミンはアミノ酸と糖が結びついたアミノ糖の1つで、皮膚や爪、軟骨や靭帯、心臓弁などの細胞の組織を結び合わせる成分です。グルコサミンは関節軟骨を修復し再生を促す役割があります。また、骨同士がぶつかり合わないようにクッションの役割や水分の保持をする物質 プロテオグリカンの成分の1つでもあります。
グルコサミンの摂取量は1日1500mgとされています。
アミノコラーゲンのグルコサミン含有量は25mgです。
アミノコラーゲン | アミノコラーゲンプレミアム | 効果ある摂取量 | |
---|---|---|---|
コラーゲンペプチド | 1000mg | 1000mg | 5g~10g |
ミルクセラミド | 62.5mg | 62.5mg | 170mg(雪印による) |
ビタミンC | 50mg | 50mg | 100mg~ |
アルギニン | 137mg | 137mg | 2g~4g(運動量による) |
グリシン | 360mg | 360mg | 1g~3g |
シスチン | 3g | 3mg | |
グルコサミン | 25mg | 25mg | 1500mg |
プロテオグリカン | ― | 5mg | |
ヒアルロン酸 | ― | 10mg | 30mg~50mg |
コエンザイムQ10 | ― | 2mg | 30mg以下 |
※効果ある摂取量についてはその量に開きがあります。例えばビタミンCの必要摂取量は「日本人の栄養所要量」には100mgと記載されていますが、症状の改善のためには2000mgとあります。
商品名→明治 アミノコラーゲン スターターキット 90g
プロテオグリカンは糖とタンパク質の複合体で糖タンパク質の一種です。コラーゲンやヒアルロン酸とともに、組織を維持する役割があります。美容成分としても水分保持能力が高く、注目されている成分です。
皮膚や関節、脳などの細胞間に存在する物質で、特に軟骨の機能維持に重要な役割があり、医療でも関節炎などの治療薬として利用されています。水分保持機能が高いので、化粧品の保湿成分としても添加されています。
ヒアルロン酸の摂取量は30mg~50mgとされています。
アミノコラーゲンプレミアムのヒアルロン酸含有量は10mgです。
コエンザイムQ10、別名ユビキノンは、過去にうっ血性心不全の治療薬として処方されていましたが、その効果が明確ではないとのことで臨床の場では処方されなくなり、一般医薬品として薬局で販売されるようになりました。様々な効果が謳われていますが、その効果ははっきりしていません。推奨摂取量も上限量も不明のままで、厚生省では過剰摂取の症状として悪心や胃腸障害の報告があり、過去に治療薬として使われていた処方量の1日30mgを超えないようにと通知が出されています。
コエンザイムQ10の摂取量は、30mgを超えないことが望ましいとされています。
アミノコラーゲンプレミアムのコエンザイムQ10の含有量は2mgです。
コエンザイムQ10を調べ終わって感じたことは、あんなにブームになったコエンザイムQ10が元々心臓病の治療薬として効果がなかった医薬品だとわかり、とてもがっかりしました。それもコエンザイムQ10の世界シェアは日本の製薬メーカーが100%という。美容や健康面のサプリメントとしても、今後の研究を待たれるところです。
サプリメントの信憑性については、そのメーカーを信じるしかないように思います。明治のアミノコラーゲンは、2002年発売、15年もの間飲まれていること、明治は赤ちゃんのミルクなども製造していることから安全面も信頼できる気がします。また、アミノコラーゲンを再開したことによる私自身の感覚からして「効果がある」ように感じるのも事実で、今後、続けて飲もうと思っています。
アミノコラーゲンは独特の風味があります。毎朝珈琲に溶かして飲んでいました。いつもはブラックで飲む珈琲に溶かしても、牛乳が苦手な私はニオイが気になりましたが、一緒にビスケットも食べることで気になりませんでした。
現在は、チアシードに混ぜて食べています。チアシードは無臭ですが、チアシードに混ぜる方がアミノコラーゲンのニオイは気になりません。
商品名→明治 アミノコラーゲン スターターキット 90g
商品名→明治 アミノコラーゲン プレミアム スターターキット 90g