3月23日行われたアジア最終予選UAE戦で、日本は4-3-3のシステムを採用し、0-2(Away)で勝利しました。キリンチャレンジカップ2017 シリア戦でも4-3-3のシステムを採用。
メンバー交代 香川→倉田・久保→本田・山口→井手口・原口→乾・今野→浅野・大迫→岡崎 |
4-3-3だと、どのようにスペースを作り、どのようにスペースを埋めていくのか、4-3-3について考えてみた。
CLで2連覇したレアル・マドリードの基本のフォーメーションは4-3-3です。
UEFAチャンピオンズリーグ2016-2017 決勝でのレアルのフォーメーションは、ベイルが負傷で、スタメンではイスコを起用。イスコが中央に絞って4-3-1-2のフォーメーションでした。
4-3-3は、最終ライン(DF)4枚、中盤(MF)3枚、前線(FW)3枚で構成されるフォーメーションです。前線に3人のFWを配置することからも攻撃的なフォーメンションとなります。
レアルに関しては、C.ロナウド、ベイルの両サイドが1対1に強く、尚且つ、ベンゼマが中心にいます。カウンターも狙えます。またCFに縦パスを入れ、サイドに展開し、ゴールを狙う基本的な戦術も狙えます。
中盤には守備的なMF(アンカー)と攻撃的なMFがいます。
中盤で攻撃的な役割を果たすMFがインサイドハーフです。4-3-3の場合は、守備的なMF(アンカー)と攻撃的なMF2人から成ります。
例えば、左のインサイドハーフは左サイドハーフと左ボランチ、左のセンターハーフの役割を果たします。インサイドハーフは自由度の高いボジションです。左インサイドハーフがセンターバックや左サイドバックと連携して左側を崩していきます。
もちろん、FWにアシストしたり、自らもゴールを狙うポジションで、ドリブルやパスなど、テクニックや突破力に加え、判断力も必要です。
キリンチャレンジカップ2017のシリア戦では、浅野投入後の本田がインサイドハーフの役割を果たし、話題となっています。
本田にパスが集まり、タイミングを見て、本田がパスを散らします。
30歳になり、サッカー選手で言えばベテランの領域に入ってきましたけど、自分自身をもう1度ゼロから分析している。
どこが得意で、どこが不得意なのかを細かく。これまで自分が把握しているところプラスアルファで、整理しているところ。今後、僕はインサイドハーフで勝負したいと思っている。
インサイドハーフやトップ下といった中盤にもう1度戻ろうと思っているんで。
中盤をやると、得意でない体の向きでもらいたいときが絶対出てくる。何が得意で不得意かを知っておかないといけない」
以前に、本田自身もメルマガでインサイドハーフで勝負したいと語っています。
インサイドハーフとトップ下は、違いがあります。もちろん、チームによってインサイドハーフやトップ下の役割は変わってきますが、トップ下はFWの下で、FWにボールを供給したり、FWとともに相手のディフェンスラインで守備をしたりもします。
しかし、プレミアなどを見ていると、今のサッカーの攻撃の中心はアンカーとセンターバックで、アンカーとセンターバックでゲームを作っているように見えます。
FWはパスコースを切りながら、前線からプレッシャーをかけ、連携によりパスカットを狙っています。4-3-3は攻撃的であることから、MFは豊富な運動量が求められます。
特に守備的MF(アンカー)はスペースを埋めることが重要で、アンカーはボールに行かずスペースを埋め、シリア戦の吉田のように、抜かれた相手にはCBがフォローに入るようです。アンカーとセンターバックの連携が重要です。
シリア戦では、MF底の山口蛍が相手スペースを埋めることなく、ボールに寄って行っていた点が気になりました。
チームによって守備の仕方も変わりますが、リヴァプールは前線からプレッシャーをかけ、中央突破を防ぎ、攻撃をサイドに封じ込め、ボールを奪っています。